PVは、企業や学校の施設だけでなく、自身が働くイメージをより膨らませたり、
学校生活の雰囲気をより詳細に、そして楽しくポジティブに伝えることができるのがメリットです。企業や学校選びの基準は、離職率の低さであったり、学校で言えば偏差値や教育カリキュラムなどもありますが、それらは数値を重点的に見られます。
例えば企業の方に関して言えば、
数値だけを見て離職率が高い企業に多くの人が入りたいと思うのでしょうか。
筆者は離職率の高さ＝企業の評価とは思いません。
人には向き不向きがあるので企業に対する不満以前にその理由により離職する人、ステップアップの為に離職する人など、様々あるかと思います。
しかし企業側からすればやはり、これからの会社を支える優秀な人材が欲しいと思われるのではないでしょうか。
企業PVにすることによって、より企業のことについて知ってもらえるので、先述したように企業側と求職者側とのミスマッチを事前に防ぐことができるというメリットがあります。
もちろん、動画にしたからと言って、離職率が0になるとまでは言えませんが、少なくとも数年後の定着率の比率は大きく変わってくるのではないでしょうか。
動画内に、実際に働く先輩社員のインタビューなどがあれば、求職者側がイメージできるのでより良いと思います。
また、学校選びにおいては
大切だと注目されるのが、施設や学校の雰囲気です。それらは数値ではなく、実際の様子を見たいと考えている人が多いでしょう。
動画であれば、施設や学校生活の雰囲気をより詳しく伝えられるため、ポジティブなイメージを学生やその家族・保護者に与えることができます。

ここでは学校側の視点で見ていきましょう。
学校紹介動画を実際に生徒たちが学校で過ごしている様子にフォーカスすれば、視聴している人に学校生活を疑似体験してもらうこともできます。
学校は学びの場ではありますが、ともに学ぶ友人や先輩後輩、そして先生たち、年齢や環境が異なる人たちと生活をともにできる大切な場でもあります。そのため、校風が自分にあっているのか、楽しい学校生活を送ることができるのかという点は、学校選びをする学生たちにとってはとても重要なポイントでしょう。
それは企業もまた然りです。
学校PVで学校生活を疑似体験してもらうことで、「楽しそう！」「入学したい！」というポジティブなイメージをもってもらいやすくなります。

動画にした時の大きな魅力は、短時間で多くの情報を伝えることができることです。
動画コンテンツは、映像そしてイラスト・写真、文字やテロップなどにより、視覚・聴覚などに訴えかけます。
そのため、紙のパンフレットや写真よりも、多くの情報を伝えられるのです。
また、個人的には文面を見るよりも映像を観た時の方が頭の中に印象が残りやすいと思います。

上記のことを念頭に置き、
3つのステップを見ていきましょう。

① 目的とターゲット決め
② 動画の撮影
③ 撮影した動画の編集

企画・撮影・編集と3つの手順は、どんな動画コンテンツを制作する場合でもとても大切です。どの工程も手を抜いてしまうと、良質な動画は制作できません。

例えば、①の目的とターゲット決めに関して、企業について言えることは、ターゲットが新卒なのか、それとも中途なのかで動画の内容を若干変える必要があります。

・リアルな会社・学校の雰囲気を伝える
・編集作業も妥協せず
・PCとスマホで視聴できるようにする

動画は、作られた笑顔や雰囲気ではなく、代表社員や生徒、先生のありのままの姿を伝えるようにしましょう。
そのため、緊張を解き、なるべく素顔に近い状態で撮影することも大切です。
また、特に企業PVの場合は魅力的な部分だけでなく、可能な限り厳しい部分を伝えても良いかもしれません。
その方が求職側に「厳しい部分も伝えてくれるこの企業は信頼できる」と言う印象も与えられるかもしれないからです。

そして、動画は編集作業も手を抜いてはいけません。
よい映像が撮れたからと安心せず、より見やすく文字入れをしたり、適所に資料やイラストを入れたり、BGMを挿入してポップな感じにする事など、工夫を忘れないようにしましょう。
企画の段階で、魅力的なストーリー構成を考えておくのも大切です。

さらに近年は、動画コンテンツをPCではなく、スマホで視聴する人のほうが多くなっています。そのため、スマホでも見られるように構成・設定しておくのも忘れないようにすると良いですね。